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第4回異文化理解カフェ
第4回異文化理解カフェ ~平和を築くために私達ができること~
が、JICA函館デスク主催、HIF(北海道国際交流センター)共催で行われました。

今回で第4回とのことですが、自分のアンテナが低かったのか?
今まで知りませんでした。今回はネットで発見したのですが、「異文化理解カフェ」という
言葉のオシャレな響きが目に留まりました。

第4回異文化理解カフェ_e0054231_2255018.jpg講師は、JICA国際協力専門員の小向絵里氏。

小向氏は谷地頭のご出身。
中部高校を卒業後、横浜市大に。
同大3年在学中にケニアを訪問され、
貧困の中でも、明るく逞しい民衆に刺激を受け、

アフリカにまた旅行に行くのではなく、
アフリカで仕事をしたいと強く思ったそうです。


そこで就いた仕事が、NGOでの現地支援。
スーダンでの難民キャンプ。摂氏50度、11月~3月まで一滴も雨が降らない土地で、
6回もマラリアに。

その後は、他に類をみない大虐殺後のルワンダでの復興支援。

日々目の前の問題を解決していく。
でも、それ以上の問題が新たに出てくる毎日。
もっと構造的に、起きてからの対応ではなく、予防することを考えられないか?
との発想からJICAに。


講演では、冷戦終結後の紛争の特徴として、国内紛争の急増(国対国よりも圧倒的に多い)
や、死傷者のウェイトの変化(軍人→一般人に)を数字を示して説明。

その状況を踏まえて、平和構築の枠組みの中でのJICA活動の位置づけと、
その具体的な取組みを事例を示しながら、説明いただきました。

日頃、改めて考える機会(意識?)のないテーマだったので、
とてもいい刺激になりました。


私見ですが、世界から戦争や紛争が無くなることはないと思います。
「戦争のない世界」を目指すのではなく、「戦争はなくならないもの」との前提での
アプローチをおこなうこと。

つまり、戦争を予防して少なくすること。
戦争終結後の復興がスムーズに行われ、再発を防止すること。
を目指すのが、現実的で理解が受け入れやすいです。

その意味でも今日の講演は興味深かったと同時に、その難しさの一端も認識できました。
by m_warekatte | 2008-06-14 22:34 | 函館では
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