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酒の履歴書 ④
大学に入ってからのビールの消費量は、あたかも成長期の少年の身長が伸びるが如く、
年々増加していったのであった。
入学した年の5月頃だっただろうか、初めて行った居酒屋では、
大ジョッキ一杯で「もう、腹一杯」の状態だった。

元々は酒が強くない体質(の筈)だ。
両親はもとより、親戚縁者を見渡しても、酒呑みがいない家系なのだ。
アルコールを分解する酵素の所有は、遺伝的要素が強いとされている。
事実、我は赤くなる。いくら呑んでも顔色が変わらないこともたまにあるが、
それは逆に体調が悪い時と言える。

さて、記憶があまり定かではないが、大学2年になった頃には、
大ジョッキを4~5杯は飲むようになっていた気がする。
また飲み会においては、自分が酩酊する前に、
必ず誰か同級生なり先輩が倒れ始めるパターンが多かったようだ。
そうなれば自然と「自分は潰れる訳にはいかない」との責任感が芽生え、
更に酔いは抑制される。

そんなことを繰り返している内に、酒に弱い家系の我が、
いつのまにか「酒が強いヤツ」とのイメージになっていったと思われる。
元来お調子者でもあり、与えられたキャラに忠実に行動したことも、
酒飲みへの道を邁進させる結果となってしまったのだった。
by m_warekatte | 2005-10-27 23:59 | 酒の履歴書
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