カテゴリ:酒の履歴書( 4 )
酒の履歴書 ④
大学に入ってからのビールの消費量は、あたかも成長期の少年の身長が伸びるが如く、
年々増加していったのであった。
入学した年の5月頃だっただろうか、初めて行った居酒屋では、
大ジョッキ一杯で「もう、腹一杯」の状態だった。

元々は酒が強くない体質(の筈)だ。
両親はもとより、親戚縁者を見渡しても、酒呑みがいない家系なのだ。
アルコールを分解する酵素の所有は、遺伝的要素が強いとされている。
事実、我は赤くなる。いくら呑んでも顔色が変わらないこともたまにあるが、
それは逆に体調が悪い時と言える。

さて、記憶があまり定かではないが、大学2年になった頃には、
大ジョッキを4~5杯は飲むようになっていた気がする。
また飲み会においては、自分が酩酊する前に、
必ず誰か同級生なり先輩が倒れ始めるパターンが多かったようだ。
そうなれば自然と「自分は潰れる訳にはいかない」との責任感が芽生え、
更に酔いは抑制される。

そんなことを繰り返している内に、酒に弱い家系の我が、
いつのまにか「酒が強いヤツ」とのイメージになっていったと思われる。
元来お調子者でもあり、与えられたキャラに忠実に行動したことも、
酒飲みへの道を邁進させる結果となってしまったのだった。
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by m_warekatte | 2005-10-27 23:59 | 酒の履歴書
酒の履歴書 ③
大学に入ってからの一番大きな変化は、ビールへの傾倒である。
高校までは、旨味の感じられない苦味しか、感じる事が出来ず、全く興味も湧かなかった。

大学では何故か(と言っても自分の意志なのだが)合唱団に入ったのだった。
理由は、兎に角多くの友人を作りたいと考えた事、人数の多い部としては他に
吹奏楽や英語のクラブがあったが、楽器は出来ないし英語は勉強したくないし、
合唱なら元手不要、という安易な考えだった。
オクテだった少年としては、女性の比率が多い事も、無意識の内に
理由になっていた可能性もある。

早速、脱線してしまった。初めて先輩に連れられていった居酒屋で、大ジョッキを飲む。
正直あまり美味いとは感じなかった。
それがいつの間にか、ガブ呑みするようになったのは、自分でも驚きだ。
何かきかっけがあったのか、段々と美味くなったのか、今や記憶が定かでないが、
大学1年の夏には、酒屋で買ったレギュラー缶を、
その場で一気に飲み干していた記憶がある。

それも、意識して一気しようとしたのではなく、
その当時の我には普通に自然に一気になった。
「レギュラー缶」というのは、日本人が美味しく一息で飲むのに丁度良いビールの量、
なのだと、大真面目に解釈していたのだった。
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by m_warekatte | 2005-10-19 23:57 | 酒の履歴書
酒の履歴書 ②
高校に入ってからは、バーボンに手を出す。
今でこそ安くなったが、当時¥8,500もするジャックダニエルを呑む。

皆、水で割るのがダサイと思っていた。
ストレートでクイッと飲って、喉の熱さに耐えながら「うまい」なんて、ほざいていた。
誰も心底「うまい」とは、思っていなかった。
おまけにタバコも吸うので、その内に倒れるヤツが出てくる。

倒れたり、吐いたりが、ひとしきり落ち着くと、夜の街に牛丼を食いに出かける。
当然?自転車を二人乗りして、タバコも吸う。警察に見つかり、拇印を押す。
そんな事をやっていた。

ある時、友人宅で真昼間から呑んで、今思えば急性アル中になった。
ジョッキ程もある大きなグラスに、REDをストレートで2杯呑んだ。
僅か30分以内だったと思う。その後の記憶はない。
気が付いたのは夕方で、殆ど全裸の我の身体のあちこちには、
バカヤローといった落書きで埋まっていた。

2度と酒を呑むまい、と思った。辛かった。
しかし、若い身体は回復が早い。その日の夜には「こんな事ではイカン」と思い、
翌日からは酒を断つのではなく、酒を鍛える方向に向いてしまった。

腹筋やスクワットを何百回もやる。その後に、安いウイスキーをちびりちびりと呑む。
大学に入った頃には、ワインを1本空けてから、
深夜のドライブに出たりするようになっていた。
昔からバカだった。。。

だんだんと、酒の履歴書から、ただの懺悔録になりそうだ。
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by m_warekatte | 2005-10-06 23:59 | 酒の履歴書
酒の履歴書 ①
始めて酒を飲んだ、と言えるのは、小学6年生のクリスマスの時だった。
友人宅に集まったワルガキ3人。まだ酒と言っても、飲んだのはワインである。
まだ「呑む」には至らず、「飲む」時代。

19時頃には、肩を組んだ小学生3人が、
「酔っ払いが、通~るぞ~」
と言いながら、覚束ない足元で、歩いた記憶がある。

以後は、クリスマスに止まらず、やれ期末テストが終わっただの、誰それの誕生日だのと
こじつけては、友人宅で飲んだのだった。別に飲むことに理由は必要ないと思うが、
何かしら飲む名目を付けたがるのは、子供も同じようだ。

中学に入ってからは、好奇心旺盛な時代でもあり、ワイン以外にも手を出し始めたのだが、
幼稚な舌は、あまりワイン以外の酒を受け入れなかったように記憶している。
いよいよ、他の酒を呑み始めたのは、高校に入ってからである。

 つづく
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by m_warekatte | 2005-09-22 23:59 | 酒の履歴書