郷土の歴史講座「函館大火」
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前日からプラスの気温が推移する暖かな陽射しの中、
会場である函館市中央図書館視聴覚ホールは、
空席を探すのも困難なほどの聴講者で埋め尽くされた。

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講師は、郷土史研究家の須藤 隆仙氏。本業は住職さんのようだ。
須藤さんは、昭和4年上磯のお生まれ。
函館大火の時、上磯の対岸から見た函館上空の真っ赤に染まった空を
今でも鮮明に覚えてらっしゃるそうだ。

いわゆる「函館大火」は、昭和9年の大火を指す。
死者2,000人超、罹災戸数20,000戸超の規模の火災はこれだけ。

だが、三方を海に囲まれ風が渦巻く地理的条件から、大火はこれに止まらない。
明治以降大正に至るまでの約50年間に、焼失戸数100戸を超える大火は24回を数える。
つまり2年に1回は、「大火」と呼ぶべき火災が発生している。

函館大火も然り。
その風速は40mとも50mとも言われる。
2年半前だったか、函館にきた強い台風で大沼界隈の木々がなぎ倒された。

あれ以上の風が市内に吹きまくっていた状態。
消防員は電柱やポンプに掴まって立っているのもやっとの状況で、
延焼する火の手を食い止めるのは容易ではなかった。

被害は火によるものだけではなく、凍死された方も多いと初めて知った。
当時、気温は0度前後。そこに強風。
火災の途中から風向きが変わり、逃げ惑う人の群れに押されて
亀田川に多くの人が落ちたとの話も。

須藤氏の話は大火にとどまらず、当時の函館の地名の由来や時代背景など
大変興味深いものだった。

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by m_warekatte | 2008-03-09 13:07 | 函館では
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