北海道新幹線開業に向けたまちづくり
e0054231_203688.jpg日本政策投資銀行北海道活性化セミナー、及び
第18回函館市まちづくり講座の共催講演会

会場の五島軒は、定員の150名をはるかに上回ると
思われる聴講者で埋め尽くされた。

講師である藻谷浩介氏のプロフィールがすごい。




一般的な略歴はともかく、そのフィールドワークと言ってよい行動量に驚く。
 
日本全国の平成大合併以前の市町村で、訪れたことがないのは2ヶ所だけ。
「都道府県」ではなく、「市町村」でだ。
都道府県で言えば、最も訪れた回数が少ないところでも、20回以上訪問されているという。 

更に現在は年間の講演数が400回以上とのこと。
うむ?1年は365日なのに、400回以上!その行動力に驚かされる。

講演は、一見常識と思われがちなマスコミ報道や評論家の論調を鵜呑みにしてはいけない、
との指摘から始まった。

例えば、有効求人倍率の意味の無さ。その他様々な○○率。
割り算して率に置き換えた瞬間から、実態と外れた議論となる事を、
公的機関の調査に基づいた統計資料の実数を根拠に力説された。

そのPowerPointのスライドの使い方や、抑揚豊かな語り口は、
企業人のプレゼンテーションというよりは、噺家の演壇の如く、聴講者を惹きつけた。

それはともかく。

主に紹介された統計データは、都道府県毎の
 人口増減
 就業者数増減
 個人所得増減
 小売販売額増減
 年齢層毎の増減推移と今後の予測 等

「地域格差」という言葉をよく耳にするが、人口も就業者数も所得も小売販売額も
減少し続けているのはどこも同じ。唯一例外は沖縄のみ。

それら実数の事実と過去の事例に基づいて、交通の便と地域の活性化は、
無関係であることを証明されて本論に入った。

そこからは、日本政策投資銀行としてオーソライズされた意見ではなく、
藻谷氏個人の持論との前提で、北海道新幹線函館開業後の得失と
函館への提言が披露された。

我的表現に置き換えて、超要約すると、

 新幹線開業により、瞬間風速的には観光客が増加する
 が、3年以上の長期スパンでみれば宿泊客も人口も減少していく要素が多い
 それを防ぐ為に、
   「また行きたい」と思わせる (=リピーター層の確保/拡大) 且つ
   1泊でなく、より多く「宿泊したい」 (=観光消費額の増大)
 と思わせる地域ブランドを、他地域の事例に学びながら開発すること
 が求められる

ん、あまり要約になってないな。

具体的には、hakodadi・・函館の政治と経済にわかりやすく紹介されています。
 

誰も否定出来ないのは、20~59歳の収入のある主力購買層が年々減少し続けること。
逆に60歳以上の高齢層が年々増加していくこと。

「少子高齢化」とか「量より質」といった言葉は10年以上前から叫ばれて
誰もが当たり前と思っていることだが、調査に基づいた実数の事実をヴィジュアルに
見せられて、改めてその危機感とも言える重要性を再認識させられた講演だった。
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by m_warekatte | 2008-01-31 20:42 | 函館では
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